- A001. エアコンとは?
- エアー・コンディショナー【air conditioner】の略で室内を冷房・暖房ができる空調機器のこと。気体(冷媒)を圧縮すると熱を放出し液化します。液化したガス(冷媒)をもとの圧力に戻すと気体になり周りの熱を吸収します。このヒートポンプの仕組みを利用し冷暖房を、省エネルギーで生み出すことができる機器。
- A002. エアコンの種類
- ルームエアコンの種類には、壁掛け形、コーナー形、床置き形、ビルトイン形、窓形があり業務用のエアコンには天井埋め込みカセット型、天吊形、ビルトイン形、床置き形があります。その他、工業用や設備用などたくさんの種類があります。
- A003. 冷媒とは?
- 冷凍機・冷房機内を循環して、圧縮によって気体から液体、液体から気体を繰り返し、冷却する媒体として用いられる物質。アンモニア・フロンなどの冷却剤のことです。
- A004. 新冷媒とは?
- 1987年「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」が採択されました。特定フロン(冷媒CFC)は塩素を含み、オゾン層を破壊する恐れのある物質に指定され、1996年に全廃されました。その後、ルームエアコンは代替フロンとしてR22(冷媒HFC)が使用されるようになりましたが、破壊係数が低いもののオゾン層に影響があるため、1999年以降製造の冷媒からR410(新冷媒HCFC)が使用されるようになりました。
- A005. 真空引きとは?
- エアコン(クーラー)設置工事の際に配管(冷媒管)を接続したあと、配管内の空気と水分を抜く作業(エアパージ)が必要です。新冷媒のR410はR22(単一冷媒)と違い2種混合のため、真空引きをしなければガスの構成比が変わり、本来の性能を発揮しなくなります。また、真空引きによって気圧が下がると水分は蒸発するため、エアコンの配管内を乾燥する役目もあります。※R410はR125とR32(1:1)の2種混合の冷媒ですが、ガスが漏れてエアコン本体に残っていたとしても、沸点が低いR32から抜けてしまうため、ガス漏れの場合は、補充(継ぎ足し)ができません。
- A006.フロンの環境問題とは?
- 大気に放出されたフロンは、上昇して地上約10~60kmに達し成層圏に留まり、紫外線で分解されます。この時、塩素化合物を発生しオゾン層を破壊します。オゾン層が破壊されると紫外線の量が増大し人の皮膚に害を与えたり地球温暖化につながります。新冷媒R410Aは塩素を含まないためオゾン層を破壊しません。
- A007.冷凍サイクルとは?
- 液体は、圧力が低いとき蒸発しやすくなる性質があります。エアコンでは、圧力を低くした液体のフロンを室内機で気化させることにより空気中より吸熱して冷やしてます。蒸発し気体になったフロンは、圧縮機(室外機)で圧力を高くして液化しやすい状態になります。室外の空気中の温度差により冷やされて液化します。エアコンの機器内でフロンを圧縮→凝縮→減圧→蒸発の繰り返し(サイクル)で循環させて冷房運転を行います。この循環を冷凍サイクルといいます。
- A008.冷媒(フロン)とは?
- エアコン(クーラー)では、気化熱を利用して冷房してます。この蒸発させる物質を冷媒といい、エアコンには非常に蒸発しやすいフルオロカーボン(フロン)を利用してます。大気圧における沸点は、水が気体になる100℃に対し、R22(旧冷媒)が-40.8℃、R410A(新冷媒)が-51.4℃で気体になります。フロンの特徴は、蒸発しやすい、毒性が低い、無味無臭無色、可燃性や爆発性が低い、金属に対し腐食しない等の利点があります。